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OCEANUS Style Magazine
BLUE MOTIONS

History of OCEANUS

オシアナス 15年の軌跡

2004年、初代OCEANUS『OCW-500』誕生。それは世界で初めて「フルメタルクロノグラフ電波ソーラー」という、デジタルとアナログが融合された“新たな時計ジャンル”を切り拓いた瞬間であった。あれから15年。絶対精度を持った美しいメタルアナログ時計を追い求める開拓者は、“21世紀のアナログ時計”と称されるまでに至った。ひとつの節目を迎えた今、前号の「オシアナス誕生物語」に続き、これまでの歴代モデルとともに、その積み重ねてきた技術革新と、OCEANUSを語る上で外すことのできない“青”の軌跡について、振り返ってみたいと思う。

電波ソーラーとOCEANUS黎明期

「LSIの進化スピードは驚異的です。我々はそれを時計用にカスタマイズしています。つまりOCEANUSにも無限の自由度とスピードがあるということです」(開発者談)。
開発当初から電波ソーラーとして構想されたOCEANUS。2005年の『OCW-600』に5モータードライブを搭載させたことにより、既存のクロノグラフを超える高機能化に成功。これは後のマルチモータードライブによる操作性への革新に繋がっていく。続く2006年、マルチバンド5の『OCW-M700』が登場。世界5局の標準電波に対応することで、電波ソーラーの存在価値をさらに向上させた。またこのモデルで初めてブルーを採用し、タイドグラフ(潮の満ち引きを知らせるナビゲーション)を搭載するなど、海との接点をより近くにイメージさせることで、大ヒットを記録する。言い換えれば、OCEANUSのブランドイメージは、ここから徐々に確立されていったのである。時計ファンからの認知を広げていった翌年2007年、OCEANUSは一つの転機を迎える。そう、フラッグシップモデル「Manta(マンタ)」の誕生だ。5モータードライブやマルチバンド5を搭載しながら、ケース厚10.2mmという当時“世界最薄”を実現した初号機『OCW-S1000』の登場は、エレガンスという、もうひとつのOCEANUSの価値に大いに寄与することとなる。

フラッグシップMantaとオシアナスブルーの確立

技術、素材、デザイン、仕上げ。その全てにおいて最高水準を誇り、“Elegance, Technology”というブランドコンセプトを象徴するManta。2008年の『OCW-S1200』にTOUGH MVT(タフムーブメント)を初搭載。カシオ独自の耐衝撃技術を投入し、世界6局受信を実現した薄型アナログ電波時計ムーブメントにより、OCEANUSの進化も一気に加速する。新モーターレイアウトにより新たな文字板デザインを実現し、鮮やかなブルーを配色した『OCW-S1400』(2009年)。続く2010年に発表された多機能の感覚的操作を実現するSmart Access(スマートアクセス)を搭載し、初の両面無反射コーティングサファイアガラスを採用した『OCW-S2000』(2011年)。腕時計にはあまり採用されていないスパッタリングでオシアナスブルーを施し、2都市の時刻を同時表示するデュアルタイムの搭載でワールドタイムを革新した『OCW-S2400』(2012年)。そして当時“世界最小”モーターの開発により、初の6モータードライブ搭載を実現した2013年の『OCW-S3000』の登場で、OCEANUSは多機能と使いやすさを両立させ、電波ソーラーにおけるひとつの到達点に達した。ある意味OCEANUSの技術進化は、Mantaに搭載されることで成就されるといっても過言ではない。

絶対精度の追求が創り出す、OCEANUSのあるべき姿

誕生より10年。電波ソーラーとしてその地位を確立したOCEANUSが次に目指したもの、それはさらなる時刻精度の追求であった。2014年、世界初(※1)のフルメタルGPSハイブリッド電波ソーラー『OCW-G1000』が誕生。それまでGPS電波受信機能を単体で持つ時計は他にあったが、そこにこれまで培った標準電波受信機能を併せ持つことで、世界中のどこに行っても正確な時刻を刻むという世界規模の信頼性を得たフルメタルクロノグラフへと進化した。続く2015年に文字板だけでなくベゼルにまでブルー蒸着を施したサファイアガラスの『OCW-G1100』、2016年には伝統技法・紋紗塗をイメージしたツートーンのブラックセラミックベゼルによる青が際立つ陰影の美を表現した『OCW-G1200』を発表し、デザイン面での“青の革新”を進めていった。

オシアナスブルーの進化。歴代OCEANUSは、様々な素材と技法を駆使して、ベゼル上に唯一無二のブルーを追求してきた。オシアナスブルーの進化。歴代OCEANUSは、様々な素材と技法を駆使して、ベゼル上に唯一無二のブルーを追求してきた。

そして2017年。OCEANUSは、ひとつの完成形に到達する。世界初(※2)Bluetooth®搭載GPS電波ソーラー『OCW-G2000C』。これまでの電波受信機能による時計単体での時刻修正に加え、Bluetooth®を利用したスマートフォンリンクによる3つの時刻修正システムを自在に組み合わせ、最新のタイムゾーン、サマータイム情報を反映した正確な時刻表示を世界中のあらゆる場所で取得することが可能となった。同時にこれは“絶対精度”という時計の本来あるべき姿、そして未来像に対する、OCEANUSからの回答でもあった。
また2018年を機にこれまで電波ソーラーであったMantaが、大きな変貌を遂げることとなる。Bluetooth®搭載電波ソーラー『OCW-S4000』シリーズの登場だ。Mantaの絶対条件である、美しいフォルムを形成するための薄さを満たし、スマートフォンリンク機能を搭載しながらも革新のスリムスタイルを実現した。この時刻修正システムは、その後Classic Lineや3 Hands Modelsにも採用され、OCEANUS自体の技術水準の向上に大いに貢献している。

そして15年を迎えた今年6月、“歴代最薄(※3)”のManta『OCW-S5000』シリーズが誕生。全てにおいて最高水準を満たすため、あらゆる角度から進化させた、まさに15年目の進化を体現する新しいフラッグシップモデルの完成である。なお先日発表となった、新たな青を求めて辿り着いた“伝統と革新の融合”による江戸切子サファイアガラスベゼル『OCW-S5000D』(10月18日発売)については、次号で特集するので楽しみに待っていて欲しい。

OCEANUSには、いわゆる時計の常識はない。常に冒険心と遊び心を持ち、挑戦し続けてきたからこそ、革新的なモデルが次々と生み出せるのだ。全ての技術進化は、エレガンスの追求のためにある。世界を牽引する先進技術とデザインを追い求めた15年はひとつの通過点に過ぎない。さらなる進化と革新を繰り返しながら、OCEANUSの長い航海はこれからも続いていく。

※1:2014年9月現在、カシオ調べ
※2:2017年3月1日現在、カシオ調べ
※3:メンズ向けの“OCEANUS Manta”シリーズにおいて。2019年5月8日現在、カシオ調べ

Text: Tatsuya Nakamura