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OCEANUS Style Magazine
BLUE MOTIONS

NEW Manta “S5000”

Vol.1 テクノロジー編

ブランドコンセプト“Elegance, Technology”を掲げ、時計の本質である絶対精度、デジタルによるアナログ表現、量産には不向きな加工・仕上げにこだわることで、常に新しい世界を切り拓いてきたOCEANUS。その中でも、革新的な進化の象徴として君臨するモデルが「Manta」だ。上質な仕上げと薄く美しいフォルム、そしてワールドワイドな実用性を追求した“機能美”によるその姿は、まさにフラッグシップと呼ぶに相応しい。
そんなMantaから、なんとシリーズ歴代最薄(※)を誇るBluetooth®搭載電波ソーラー『OCW-S5000』が6月7日に発売される。2004年の誕生以来、“エレガンスとテクノロジーの融合”に挑み続けるOCEANUSの15年目の集大成ともいうべき、このモデル。
BLUE MOTIONSでは2回の連載に渡り、開発者の方々にお話を伺いながら、ニューモデル『OCW-S5000』について特集したいと思う。初回は、この類まれな薄さを実現させた上で外すことのできないテクノロジーの進化について紹介しよう。

※メンズ向けの“OCEANUS Manta”シリーズにおいて。2019年5月8日現在、カシオ計算機調べ。

Bluetooth®搭載電波ソーラー『OCW-S5000E-1AJF』 ¥180,000+税Bluetooth®搭載電波ソーラー『OCW-S5000E-1AJF』 ¥180,000+税

テクノロジーの進化が到達した、革新のスリムスタイル

Mantaには、Mantaである絶対条件のひとつとして、美しいフォルムを形成するための“薄さ”へのこだわりがある。今回は前作の『OCW-S4000』同様、スマートフォンリンク機能を搭載しながらも、9.5mmというスリムケースを実現。その大きな要因として、OCEANUSの心臓部であるモジュールの新開発が挙げられるが、製品化までの道のりは決して容易ではなかったと言う。
「そもそも我々モジュール開発部が、テクノロジーの追求として薄いモジュールの開発をスタートしたことがきっかけです。2015年の薄型りゅうず試作から始まり、一から構造を見直すことで、新たに構造開発をおこなうなど、いかに薄くできるかということに力を注ぎました」。
そして4年もの歳月を掛け、シリーズ歴代最薄を実現するための様々な技術を搭載。その中のひとつが『片面高密度実装技術』の実装である。
「新採用のBluetooth®システムにより、部品点数を50%削減することができ、実装スペースに余裕ができました。これにより、従来は基板の両面に搭載していた電子部品を、片面(文字板側)のみに集積し配置することで、裏面(裏蓋側)の厚みを無くし、薄型化を実現しました。また電子部品以外に、モーターの実装スペースも重要ですが、こちらはカシオが得意とする小型モーターの強みを活かすことができました」。
さらに薄さへの追求は、これだけでは終わらない。電池などを受けるための部品を一部“樹脂”から“金属”に換えることで薄型化、日車をプレスすることで71%の薄型化、りゅうず部品を19%削減することで高さが増える部品が減り薄型化、0.02mm薄くするために歯車を新開発するなど、パーツ1つ1つを1/100mm単位で改良しているのだ。

モジュールの薄型化を実現させた「片面高密度実装技術」モジュールの薄型化を実現させた「片面高密度実装技術」

薄さを、そしてMantaを極める

こうした努力の結晶により完成された薄型モジュール。それを収めるスリムケースの開発も相当な苦労があったと言う。
「これまでのMantaも外装的には攻めた設計でしたが、今回は企画段階から製品厚に対する目標数字が決められていたため、いかに薄くできるかという点ではかなり苦労しました。3Dプリンターで試作を繰り返し、美しく、かつ薄さが際立つデザインを追求しました。結果としてBluetooth®を搭載しながらも、これまで最薄だった『OCW-S3400』より1.2mm薄くすることができました」。

薄さに革新的な進化をもたらせた『OCW-S5000』。Mantaを極めるため、どんなに困難であろうと実現へと漕ぎ着ける。スリムエレガンスの裏には、そんなOCEANUSに対する開発者たちの強い信念・意志があることを忘れてはならない。次回は『OCW-S5000』デザイン編として、先進機能と薄型を兼ね備えたエレガントなデザインについてお届けしたいと思う。お楽しみに。

Text: Tatsuya Nakamura | Photography: Masashi Nagao