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BLUE MOTIONSAutumn 2018 issue
ROCK STEADY EYES
未来を見据える眼差し

Encyclopedia OCEANUS #12

未来へ繋がる、 新たな可能性。
インダイアル ソーラーモデル “G2000RA”

時計にとって、まず大切なのは、時刻を正確に表示することであろう。近年OCEANUSは“絶対精度の追求”を掲げ、その進化のスピードはめざましいものがある。そしてもうひとつ、絶対に欠かすことができないこと。それは“見た目”、すなわちデザイン性である。Elegance, Technologyをコンセプトに持つOCEANUSにとっても、機能だけでなく、デザインも追求することは命題であるといえる。
このたび、新たな開発により、まったく新しい独創的な文字板デザインが実現した。それが10月12日に発売される、OCEANUS初となるインダイアルソーラーモデル『OCW-G2000RA-1AJF』だ。
今回のエンサイクロペディアでは、その全貌に迫るとともに、新たなる可能性について開発者の方々にお話を伺った。

カシオ独自のソーラー充電システム「Tough Solar」を搭載し、光を動力に換えることで、各種機能を安定駆動させているOCEANUS。ガラス全面に光を当てることで、文字板に透過した光エネルギーにより、ソーラーパネルが発電、その電気エネルギーを二次電池で充電する仕組みなのだが、ここで問題となるのが、光を透過させる文字板だ。文字板といえば、まさに時計の“顔”であり、そのデザイン自体を大きく左右するものといっても過言ではない。しかしこれまでは、文字板全体に光を透過させるために、透過率の高い素材を使わなくてはならないという理由から、デザイン的な制約が大きかった。そのためモデルを作るたびに、常に透過率との戦いがあったという。

近年、モジュールが省電力化し、ソーラーセルの出力も上がり、直近のモデルでは透過率も下げることができるようになった技術的な進化も背景にあり、今回この現状を打開するために、インダイアルソーラーパネルという新しいソーラーパネルが開発された。これまで文字板全体に配していたソーラーセルを最適化し、なんと文字板内の3つのインダイアル部分のみで光を透過させ、従来同等の充電量を確保している。つまりインダイアル部分以外は透過率に制限されることがなくなり、デザイン表現を自由におこなうことが可能となったのだ。

新手法が生み出す、フェイスデザイン

今回このインダイアルソーラーパネルが採用されたのは、Bluetooth®搭載GPS電波ソーラーの「G2000」。OCEANUSの中でも技術的な先進性を象徴するモデルとあって、デザイン面でも真っ先にその先進性を感じてもらいたいという想いから選ばれたのだという。

都会のビル群の明かりが海に反射して煌めくイメージでデザインされた文字板は、裏面に凸凹を付けて立体感を出し、そこにブラック蒸着を施すことで、パッと見は普通の黒なのだが、光の入り方によりブルーにも見える様々な表情を演出している。自由に表現できるということで想像力が刺激され、色々と試したそうだが、そこはOCEANUSということで、最終的にはさりげなくエレガントでインテリジェンスを感じさせるものに落ち着いたという。その他、多角形のブルーIPベゼルやソリッド感のあるブルースパッタリングを施した時字なども、都会的なイメージとともにブランドカラーであるブルーを美しく表現している。

最後に、このインダイアルソーラーパネルを開発したことによって、今後の新たな可能性、展望について聞いてみた。
「今回のモデル、そしてもうひとつのインダイアルソーラーモデルManta『OCW-S4000E-2AJF』(文字板にブルー着色した白蝶貝を使用)もそうですが、不透過でいいことに対して、デザインの幅が拡がることはもちろん、これまで検討することができなかった素材に挑戦できるということが一番大きいと思っています。エレガンスさやテクノロジー、ブルーといったOCEANUSの世界観を表現できる、真新しい、これまでに無かった商品を出して、お客様に喜んでいただける可能性をこれから模索して、色々とチャレンジしていきたいと思います」。
そう語る開発者の方々の眼には、はっきりとした未来が映し出されていた。
今回新たに提示された“青の革新”。今後もOCEANUSは、驚きと感動を与え続けてくれることであろう。

Text: Tatsuya Nakamura | Photography: Masashi Nagao