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BLUE MOTIONSAutumn 2018 issue
ROCK STEADY EYES
未来を見据える眼差し

Take Off for the Future

想定外の未来へ向け、 離陸開始

横山剣氏(クレイジーケンバンド)

クレイジーケンバンド(以下、CKB)は、今、ひとつの節目を迎えている。昨年の結成20周年、今年のデビュー20周年とメモリアルイヤーが続く中で、約3年ぶりとなる待望のオリジナルアルバム『GOING TO A GO-GO』をリリース。そして同じく3年の歳月を経て、いよいよ10月5日にNEW Manta『OCW-S4000D』を発売するOCEANUS。縁の深い両者が再び出逢った、偶然だけとは思えないこのタイミングに、バンドリーダーである横山剣氏にお話を伺った。

NEW Mantaのキーワードでもある、“伝統と革新の融合”。あらゆるジャンルの音楽が詰まっているCKBの楽曲を聴いていても、20年間築きあげた歴史と重みがあるからこそ、どこか同じにおいを感じる。では一体、横山氏はこの言葉の意味をどう捉えているのだろうか。
「“名車”と言われる車は、その伝統的なフォルムやグリル、エンブレムなど変わらない部分を残しながら、最新作でもあり最高傑作を作り続けていると思うんです。そういった部分を自らの作品でも実現していきたいと常に感じています。変わらない何か、変わらなくてはいけない何か。その二つのバランスをとるためには、潔さも必要なわけで。今回のMantaも、この薄さの中にBluetooth機能を搭載したわけですが、そこに辿り着くための、“引きの美学”があったのではないでしょうか。我々もレコーディング中は現代のテクノロジーを存分に使いますが、最終工程のマスタリング時はアナログで作業をするんですね。そこには、完成時の音にアナログ的な質感を表現したいという意図があるからなんです。CKBの音楽にはデジタルとアナログどちらも必要だと思っていて。そのこだわりこそが、CKBでいう“伝統と革新の融合”なのだと思います」。
対極にあるものですら、飲み込む如く咀嚼し、真新しい感覚を生み出していく。そこには伝統へのリスペクトと共に、それ以上の革新への強い眼差しがある。簡単なようでいて、歴史を積み重ねたものだけが成し得る深遠が存在するかのようだ。

CKB、24時間営業!!!

8月1日に発売された、デビュー20周年を記念したオリジナルアルバム『GOING TO A GO-GO』。横山氏の3年分の創作欲が爆発したという本作。
「ようやく今年に入り、オリジナルアルバムが作れる環境になったので、水を得た魚のようにアイディアが止めどなく溢れてきました。コンセプトなど考える間もなく曲が完成していき、そうした中で今の“気分”が明確になり、円運動をイメージした“24時間営業!!!”というアルバムテーマに行きつきました。例えば、ハワイの24時間営業の焼肉レストラン、朝なのに夜の空気が続いている、そして夜なのに真昼の灼熱が燃え残ってる。この感じって、どこかCKBみたいだなと思ったんです。最新のことをやってるつもりでも、どこかに古臭さを消し忘れていたり。意図的にそうするのではなく、結果そうなってしまうみたいなこと。そこに人間臭さと、“Don’t look back”な気分が矛盾しながら共存しているイメージです」。

そして、その勢いのまま9月24日には、横浜アリーナで20周年記念スペシャルライブも開催される。CKBのお膝元である横浜ということもあり、ファンの多くはかなりの期待を寄せているはず。
「嫌が応にも興奮の坩堝になると思います。むしろ、お客さんよりも僕らの方が(笑)。それに地元開催というのもあり、今からいろんなプレッシャーと戦っているのも事実です。そのプレッシャーを楽しみながら素晴らしいものを届けたい。当日はスペシャルなゲストも登場するので、楽しみにしていてください」。

歩んだ道を振り返らずに

一昨年の自身の作家デビュー35周年に始まり、続いたメモリアルイヤーもいよいよ大詰めへと向かっている横山氏。最後に、これからについて聞いてみた。
「あと20年は続けよう、というのが一番です。ますますアグレッシブになることで、後ろを見ている暇もなくなり前しか見なくなるでしょ。ただ、その前の見据え方も薄っぺらくては意味がない。決して自らの芸に胡座をかくことなく、ところどころ断捨離をしながら積み重ねていきたいですね。特徴というか、癖は黙っていても出てきますから(笑)」。
前を見据えることで走り続けてきた、横山氏とCKB。前進することが、きっと未来への一番の近道ということなのだろう。

「僕の音楽人生の前半戦とハーフタイムが終わったので、後半戦と延長戦を残した我が音楽人生へ向け“テイクオフ”していきたいと思います。そこには想像できないほどの大きな何かがあることを我々も期待して、CKBを継続し、“かっこいいジジイ”を目指していきたいなと思います」。
自らへの自問自答を繰り返すことで、生まれる美学がある。言い換えれば、“味”と言われるものなのかもしれない。努力を惜しまずに、続けて来た者だけに許される、自分だけの調味料。まだ見ぬ未来を信じ進む横山氏の傍で、OCEANUSは今日も正確な時を刻み続けていくことだろう。

Text: Tatsuya Nakamura | Photography: Masashi Nagao

クレイジーケンバンド

東洋一のサウンド・マシーン。「音楽ジャンルからの解放」をモットーとする全方向型音楽を展開、その中毒性のあるポップ・ウイルスはクラブ・フィールドにまでジワジワと拡散、コンスタントな人気を獲得後も常にアグレッシブな活動を続けている。2017年は“クレイジーケンバンド結成20周年”を迎え、今年も“デビュー20周年”とアニバーサリーイヤーが続くクレイジーケンバンド。8/1には3年ぶりのオリジナルアルバム『GOING TO A GO-GO』のリリース、そして9/24には横浜アリーナでの記念ライブも決定するなど、さらなる新天地に向けて再び出發する!
オフィシャルサイト

INFORMATION

クレイジーケンバンド オリジナルアルバム
『GOING TO A GO-GO』

8月1日(水)発売

クレイジーケンバンドデビュー20周年記念スペシャルライブ

オフィシャルパートナー OCEANUS
9月24日(月・祝)横浜アリーナ
イベント特設サイト

クレイジーケンバンド全国ツアー
「CRAZY KEN BAND TOUR 2018 GOING TO A GO-GO」

ツアー詳細