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BLUE MOTIONSEarly Summer 2018 issue
MOVE FORWARD
未踏への一歩を

Baahubali

奇跡の映画体験 『バーフバリ』

今やアメリカ・シリコンバレーで働いている大半がインド人とまで言われ、さらに大手IT企業が拠点を構えるなど、世界有数のIT大国として台頭しているインド。「メーク・イン・インディア(インドでモノづくりを)」を政策に掲げ、自国の産業を盛り上げる試みから、経済成長見通しは世界の主要国でトップクラスへと躍進した。そしてインドには、もうひとつ“大国”と言われる産業がある。それが映画だ。ハリウッドをはるかに凌ぐ、年間1,000本以上の映画が制作されていると言われるインド映画界。ボリウッドという俗称は誰もが一度は聞いたことがあるのではないだろうか。そんなインド映画の中で公開以来、歴代興収1位をはじめ、全ての記録を塗り替え、現在も記録を更新している映画がある。それが2部作からなる『バーフバリ』だ。

いわゆるボリウッドと呼ばれる映画の多くは、インド最大の都市・ムンバイを制作拠点とし、主に公用語とされるヒンディー語を使用しているのだが、この『バーフバリ』はテルグ語という地方言語圏の映画(トリウッド)である。インドには22もの言語があると言われ、ある意味マイナーな言語の映画がインド史上最大のヒットを記録し、数億人が観たというのには、言葉の壁を超えた“何か”があるのだろう。現に日本でも、1作目の『バーフバリ 伝説誕生』が昨年4月に限定公開されると噂が噂を呼び、続く12月末に完結編である2作目の『バーフバリ 王の凱旋』が公開されるとTwitterなどのSNSで口コミがさらに拡がり、DVDなどが発売されているのにも関わらず、未だにロングラン上映されて動員を伸ばしている。ハリウッドの話題作でも公開期間が短い昨今を考えると、その人気は圧倒的である。全米でも初登場3位を記録し、世界興収は300億円を突破と、いま全世界で“バーフバリ旋風”が巻き起こっているのだ。

時代を超えて、普遍的なあるべき姿

『バーフバリ』は、架空のマヒシュマティ王国を舞台に、主人公バーフバリが王位継承を巡り、祖父・父・息子の三代に渡る壮絶な愛と復讐を描いた物語。古代インドの神話的叙事詩「マハーバーラタ」をベースに、新たに創造された神話的世界なのだが、昔から多く描かれている“王の血を継ぐ者の運命”という、いわゆる貴種漂流譚的な点では、日本人にも馴染みやすく、すんなりと入り込める。また2作に渡って時代の時間軸が交差しているため、1作目を観ていないと、2作目は意味が分からないということはほとんどなく、むしろ2作目から観ても間違いなく満足することであろう。そして必ずや1作目も観たくなるはずだ。
一度観た人がリピートして劇場に足を運ぶと言われる『バーフバリ』。何故そこまで人を惹きつけるのであろうか。
それは、主人公バーフバリの人物像にある。次々に巻き起こる様々な問題を瞬時に判断する、決断力の強さ。その信念に向かって突き進み、彼さえいれば大丈夫と思わせる存在感。そして“正義は必ず勝つ”と信じさせてくれる安心感。勧善懲悪の世界に、昨今のシリアスな映画ヒーローとは一線を画す、痛快なまでの絶対的ヒーロー像が描かれているのだ。そこには、“王とは(男とは)、本来どうあるべきか”という強いメッセージが込められており、現代社会で忘れかけている何かを思いおこさせてくれる。

こだわりのモノづくりが願いを叶える

そして、視覚効果などによる劇中世界も魅力のひとつだろう。ハリウッド最新超大作の最先端VFXを担ってきた世界最高のスタッフが大挙参加し、世界中の35にも及ぶスタジオで最先端VFX技術をフル稼働させて作られた圧巻の映像美。まるで少年漫画雑誌のような荒唐無稽のアクションシーンや、インド映画定番の大迫力のミュージカルシーンなど、想像を絶する圧倒的なスケールはまさに爽快。
最先端のテクノロジーを駆使して、全てのカットを美しく作ろうという徹底したこだわり。それはまさにOCEANUSのブランドコンセプト“Elegance, Technology”と相通ずるものである。

映画という鉱脈は、現代でほぼ掘り尽くされている。しかしこの映画によって、奇跡が起こる瞬間を、願いが叶う瞬間を、愛と熱意が誰かに届く瞬間を何度も垣間見ることで、その概念は覆されるだろう。どんな世界でも、型破りなことをやるのは、非常識であると認識されてしまう。しかし、革新的なものを生み出すためには、未踏への挑戦という一歩を踏み出さなければ、絶対に辿り着かないのだ。過去の名作に敬意を払った上で、それを超越する。間違いなく、この映画は「メーク・イン・インディア」として、これから世界の映画シーンを引っ張っていく新たな歴史を作り上げたと言っても過言ではない。そしてOCEANUSもまた、機能美と絶対精度の追求し続けることで、新たな伝説を誕生させることになる。

そんな『バーフバリ 王の凱旋』だが、インドで公開されたテルグ語による“オリジナル完全版”が、6月1日より日本でも公開されることが決定した。ぜひ劇場へと足を運んで、究極のエンターテイメントを体験してみてはいかがだろうか。

Text: Tatsuya Nakamura | Photography: Masashi Nagao

『バーフバリ 王の凱旋<完全版>』

6月1日(金)より新宿ピカデリーほか全国順次ロードショー
監督・脚本:S.S.ラージャマウリ(『バーフバリ 伝説誕生』『マッキー』)
撮影:K.K.センディル・クマール
音楽:M.M.キーラヴァーニ
出演:プラバース/ラーナー・ダッグバーティ/アヌシュカ・シェッティ/サティヤラージ/ラムヤ・クリシュナ/タマンナー/ナーサル
原題:Baahubali2-The Conclusion/2017年/インド/テルグ語/シネスコ/5.1ch/167分/
字幕翻訳:藤井美佳
日本語字幕監修:山田桂子
後援:インド大使館
配給:ツイン
宣伝:エデン
映倫指定区分G

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