Skip to Content
モジュールという小宇宙への旅
OCEANUS開発者はかく語る Vol.1

モジュールという小宇宙への旅
OCEANUS開発者はかく語る Vol.1

小宇宙に込めた想い

時計という直径わずか40mmほど、重さ100gのサイズの中に込められたメカニズムとしての精度、機能はまさに小宇宙と呼ぶにふさわしいものだと思う。中でもOCEANUSは時計としての精度・機能の追求だけでなく“青の革新”と呼ぶにふさわしい、ある意味、テクノロジーと技術者のロマンティックとも呼べそうなこだわりが込められている。
今回、カシオ計算機 モジュール企画室 室長の長谷川良行氏と、同企画室の若手技術者小島 直氏に話を聞いた。

「たとえば、デュアルコイルモーターですが、これは時計の針の動きを視覚的にもよりスムーズにするため、ただ動いて止まるのではなく、最後にゆっくりと止まる。そんな上質な動きを目指しました。また、針や文字板の質感やデザイン面での個性を追求する為、まずは省電力化とソーラーパネルの発電効率を高める必要がありました」。

時計事業部 モジュール開発部 小島 直

上質を追求するためには、技術面で多くの課題と直面しなければならないのだという。事実、OCEANUSの針の動きは感覚的にも心地よい。
「時計としてのメカニズム精度の追求はもちろんですが、OCEANUSはそれに加えて“モノ”としても持つ喜びを感じていただきたいというのがありました」。
モジュール設計者もデザインチームとの連携が不可欠ということになる。
「モジュール単体として考えても、ソーラー部分、GPS、などの主要パーツのわずかな隙間にモーターを組み込みたいとなると、世界最小のモーターを開発しなければならなくなりました。それも5つ必要ですから、かなりの試行錯誤を行いました」。

コイルなどOCEANUSを動かす極小の精密機器

“青”の感性クオリティの追求とは

単に機械精度を上げるだけでなく、そこに感覚的な精度を込めるということだ。
「エモーショナルなクオリティを象徴するのが、OCEANUSの“青”といってもいいでしょう。地球や海を象徴する色としての“青”。その表現のためにサファイアを使います。さらに今度のモデルではベゼルにセラミックを用いました。この高硬度なセラミックに2色を着色することが非常に難しく試行錯誤の結果、これまでになく美しいベゼルを実現できました。チタン、サファイア、セラミックなど様々な素材を結集させた感性性能を持つ時計としてのOCEANUSは、機械式時計とは異なる新しい価値を持つ時計だとしています」。

時計事業部 モジュール開発部 長谷川良行

“インテリジェントアナログ”。彼らがそう位置づけるように、この時計にはジャンルや機能・性能を超えた新しい価値が潜んでいるように思う。

Text: Y.Nag | Photography: Masashi Nagao

Recent News

Recommend