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幸運を導く、伊達な青だるま
本郷だるま屋の[松川だるま]

幸運を導く、伊達な青だるま
本郷だるま屋の[松川だるま]

一般的に“だるま”と聞くと、魔除け効果があるとされる赤色を全体に纏い、祈願が成就した時に書き入れるため残された、目が入っていないものが我々の認識ではなかろうか。しかし仙台には、天保年間に伊達藩の藩士・松川豊之進により創始され、古き時代から仙台庶民の信仰の中で親しまれてきた伝統工芸・仙台張子の技法を使った“松川だるま”という青いだるまが存在する。そこで思うのは、なぜ青なのかということ。この青いだるまの青が意味するのは、「七福神は海を渡ってやってくる」と言われることに由来する。すなわち“青=海”を表現しているのだ。

代々受け継がれている木型と、400年以上の歴史を誇り、現在は1軒の工房を残すのみとなった柳生和紙のだるま紙を使用し、今もなお一つひとつ丁寧に仕上げられている松川だるま。最も特徴的な部分である目は、藩祖・伊達政宗公が独眼だったため、両目を入れるよう指示があったという説が有力とされている。群青と金粉で縁取られた顔の中に見据える力強い目は四方八方を見守り、無病息災、家内安全を、そして重量感のある起き上がりは、不肖不屈をそれぞれ祈願成就へと導いているのだ。

希望に満ちた新年を迎え、素晴らしい一年を過ごせるよう人々の幸せを陰ながら願うこの松川だるまのように、オシアナスもまた、世界中どこにいても正確な時を刻む安心感を与えてくれる掛けがえのない存在だ。伝統と革新、対極であるその両者が纏う、海に導かれた“誇り高き青”に新たな夢を託してみてはいかがだろう。

Text: Tatsuya Nakamura | Photography: Masashi Nagao

本郷だるま屋 022-347-4837

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