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月が照らす青い神秘の世界
写真集 [宙(ソラ)の月光浴 - SPACE of SPIRIT]

月が照らす青い神秘の世界
写真集 [宙(ソラ)の月光浴 - SPACE of SPIRIT]

月の光に包まれた世界に魅了された1人の男がいる。月光写真家・石川賢治氏。
広告を始め様々な分野で写真家としてすでに名を成していた1984年、ハワイで迎えた夏のある夜。目の前に広がる海、水平線、そして海面すれすれを飛ぶ鳥の姿をくっきりと照らす青い月の光で、初めて月光で写真を撮ってみたいと感じたのだという。そして、キャリア21年目の年にサイパンを訪れた際、ハワイでの夜の光景を思い出しながらポラロイドで撮った写真を見て、経験したことのない衝撃とともに受けたのが“宇宙実感”。その瞬間に、月光写真を撮る決意をしたという。月光の青いグラデーションで描き出される幻想的で、どこか物語的な世界は誰にも真似のできない石川氏にしか描き出せない作品として世界的な評価を得ているのだ。

そんな石川氏の数ある月光写真集の中から、今回は「宙(ソラ)の月光浴」を紹介しようと思う。
この写真集では、2億7千万年もの悠久の時を経て形を成したナバホ族の聖地・モニュメントバレー、不思議な形が目を引くバオバブ群が湖面に映りこむ幻想的なマダカスカルの地、ウユニ塩湖などなど、一度は目にしたことのある光景が、石川氏の感性と月の光が融合することで、神秘的ともいうべき青色の光景として目に飛び込んでくる。撮影には実に7年もの歳月をかけたという。
そこには宇宙から見た地球=青を想像させる、まさに地球上にいながら“宇宙を実感”させてくれる映像がめくるめく登場してくるのだ。

誰とも似つかないその表現で、世界中の人々を言葉なしに惹きつける石川氏の「青の世界」。そこには“宇宙実感”と氏が呼ぶ感覚が果てしなく続いている。
そして、徹底したこだわりの積み重ねで辿り着いた革新の青、OCEANUS。その青の世界にも宇宙から見た“青い惑星=地球”への“宇宙実感”が秘められていると感じている。
どちらにも共通して言えること。それは青にかける情熱の重さが、計り知れないところではなかろうか。

「湖に映るバオバブ」マダガスカル / ムルンダバ(2005年)

「悪魔の喉笛」ブラジル・アルゼンチン / イグアスの滝(2007年)

Text: Tatsuya Nakamura | Photography: Masashi Nagao

石川賢治オフィシャルサイト


写真展情報:
石川賢治月光写真展 『宙(ソラ)の月光浴 space of spirit』
2016年12月3日(土)~2017年1月15日(日)
ミュゼふくおかカメラ館(富山県高岡市)


写真集購入サイト

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