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ネイビースーツは基本の1着となるか
銀座最古のテーラー“髙橋洋服店”に聞く

ネイビースーツは基本の1着となるか
銀座最古のテーラー“髙橋洋服店”に聞く

晴海通りの瀟洒なビルの3階にある髙橋洋服店は、1903年創業というから110年を誇る老舗中の老舗。当代で4代目という高橋純氏にスーツの基本についてお伺いした。
「私どもでも6割の方はネイビー=濃紺のスーツをお選びになります。それはオンビジネスの基本中の基本という意味でしょう。ただ、ネイビーのスーツはそれだけでビジネスの雰囲気を醸し出してしまうので、セレモニーやパーティにも対応できるのですが、ビジネス感があることを知っておいて欲しいですね」。
なかなか手厳しい指摘からインタビューは始まった。
「その意味では、最初にネイビーをお作りになったら、次はチャコールグレーと揃えられると、オンタイムからちょっとしたお呼ばれのある日まで幅広く対応することができるのではないでしょうか」。
ネイビー万能説は一見崩れたかにも思えるが。

「ただ、ネイビーには色の濃淡、無地からストライプまでバリエーションが多く、服地選びの楽しさもあるのが特長です。ただストライプにも、ピンストライプ、ペンシルストライプ、チョークストライプとストライプの種類にバリエーションがあることもきちんと覚えておいていただきたいですし、英国では基本的にネイビーストライプのスーツはバンカー御用達というイメージであることも知っておくべきでしょう」。

なぜオーダーなのか

「オーダーでスーツを作るということは単にサイズを合わせるということではありません。フルオーダー=ビスポーク・テーラリングの場合、基本となるのは体形補正だと考えています。それは、どんなお仕事をされていて、例えば座っている時間が長いのか、立っているときに美しく見せたいのかなど、どうその人のシルエットが美しく見えるかを考えることでもあります」。
パターンオーダーや既製品の寸法直しは単に太さや長さを合わせるだけだということなのだ。

裁断のハサミさばき一つを見ても熟練のワザが見える

「だから、オーダーをされる方のお仕事や体形を考えて、それにふさわしく作り上げていきます。人の体はひとりひとり異なっていて、その体形に合わせていかに美しいスーツをお作りするかが腕の見せ所ですね」。
スーツはある意味、自己表現の道具であり男の戦闘服でもあるという高橋氏。だからこそ、そこに最大限の投資を惜しまない。その意味でもスーツの袖口から覗く男の唯一と言ってもいいアクセサリーである腕時計も、立派な戦いのツールであると言えるのではないか。世界を目指そうという男の基本の鎧としてのネイビースーツ、そして時を刻むネイビーを纏うOCEANUS。ベーシックかつ強力なパートナーシップを組んでくれることだろう。

ご子息の翔氏も裁断師として勤務。明るめのネイビー3ピースの着こなしはさすが。

オーダーはシングルのスーツで縫製料は18万円から。これに生地代が加わる。最高のスーツを手に入れるための投資として高すぎることはない。

Text: Y.Nag | Photography: Masashi Nagao

銀座 髙橋洋服店

1903年創業。銀座で最も古いテーラー。常に数百着分の生地を取り揃え、技術的にも最高峰と称されている。4代目社長の高橋純氏はロンドンでテーラリングの勉強をし、数多くの雑誌でもスーツの着こなし指南をする重鎮。ご子息の翔氏はローマでの修行を終えて帰国し現在の店舗で裁断師として勤務。

〒104-0061 東京都中央区銀座4-3-9 タカハシ クイーンズハウス3F

電話:03-3561-0505 FAX:03-3561-0390

営業時間:10:30~19:00

定休日:日曜日、祝日

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