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BLUE MOTIONSOctober 2017 issue
BLUE INNOVATOR
その青は、未来への道標となる

Blade Runner 2049

近未来を創造する、 革新の新境地 『ブレードランナー 2049』

巨匠“リドリー・スコット”がメガホンを握り、ハリソン・フォードが主役を演じたことでも話題を呼んだ、1982年公開のSF映画の金字塔『ブレードランナー』。1968年に発表された長編SF小説“アンドロイドは電気羊の夢を見るか?”を原作としたこの傑作を、OCEANUSユーザー世代の方々であれば、一度は観たことがあるのではないだろうか。近代映画の未来像の基礎を作ったとまで言われるその描写と物語は、当時よりカルト的な人気を博し、現代に至るまで多くの映画ファンの間で語り継がれてきた。
そして35年の歳月を経て、遂にその続編となる『ブレードランナー 2049』がいよいよ明日公開される。公開前から全世界で話題を呼んだ、この革新の新作に迫ってみた。

そもそも、この『ブレードランナー』とは一体何か。まずは前作のストーリーとともに少し振り返ってみたいと思う。舞台は、廃退した近未来を描いた2019年のロサンゼルス。このシリーズの鍵となる“レプリカント”は、もともと宇宙開拓の前線で過酷な労働に従事するために開発された人造人間。4年と言われる寿命を超え、人間社会に紛れ込むのを防ぐために任務を与えられた特別捜査官が通称・ブレードランナーだ。
ハリソン・フォードが演ずる腕利きの元ブレードランナー“リック・デッカード”は、人間に反逆して密かに地球に戻り、潜伏しているという4名のレプリカントの行方を追うことを命ぜられ、その協力を要請するために開発元であるタイレル社を訪れる。そこで自らを人間だと信じ込むレプリカントの女性秘書、レイチェルと出会う。潜伏中のレプリカントを次々と処分しながらも、彼女と接するうちに徐々に惹かれていき、最後は彼女を連れて逃避行へと旅立っていくというのが前作までのあらすじ。まるで機械のように淡々と使命を全うしながらも、人としての心の葛藤を持つデッカードの姿に、男の哀愁やロマンを感じる。

それから30年後のロサンゼルスとラスベガスを舞台に物語が繰り広げられる『ブレードランナー 2049』。本作では、『静かなる叫び』『メッセージ』などで知られる気鋭のドゥニ・ヴィルヌーヴが監督、そして昨年公開された『ラ・ラ・ランド』でその好演が話題を呼び、一気に注目を集めた“今オスカーに最も愛されている俳優”と言われるライアン・ゴズリングが主演。そしてもちろん、“SFに愛されたハリウッドの伝説の俳優”ハリソン・フォードも脇を固め、言わずもがな素晴らしい仕上がりをみせている。

ライアン・ゴズリング演ずるブレードランナー“K”が、今度は追う者から追われる者になった前作の主人公・デッカード(ハリソン・フォード)の行方を追い、危険な事実へと近づいていく…。そして誰もが最も知りたかったであろう、レイチェルとの真相がデッカードの口から語られることとなる。

前作では心が無いはずのレプリカントに心が芽生えていく模様が描かれていたが、本作2049年のレプリカントにはすでに心が標準装備されている点は、前作と大きく違い、とても興味深い。そこから繰り広げられる壮大な物語は、またもや語り継がれる一本となる予感を感じざるを得ない。人の心を持つ人造人間が同じ人造人間を、さらに人間さえも裁いて行く未来。AI(人工知能)が急激なスピードで進化している昨今、もはやこれは他人事ではなく、新たなる『ブレードランナー 2049』は次代に対する革新の道標を我々に示しているのかもしれない。そのとき必要となってくるものは。その答えは劇場で感じ取ってほしいと思う。

進化や革新の基になるものとは

本作で描かれた30年という時の経過。そもそも前作の設定である2019年でさえ、あと2年後ではあるが、この現実の世界でも、すでに次代という未来への兆しがある。テクノロジーを始めとした様々な分野で、めまぐるしい進化が遂げられている今だからこそ、その根底になるものをもう一度考える必要があるのではないだろうか。それは感情や想いという、いうならば人間の持つアナログ的な部分。それこそが未来を切り拓く鍵となるのだろう。OCEANUSが描く時計の未来も、けしてテクノロジーの進化だけではない。そこには“腕にする人の趣味に、生活に、気持ちに繋がれるか”という想いがあるのだ。だからこそ、OCEANUSは「青の革新」を止めない。頭に描いたことが、瞬く間に具現化されていく今だからこそ、その挑戦に意味があるのだろう。

Text: Tatsuya Nakamura

『ブレードランナー 2049』

公開: 10月27日(金)全国ロードショー
配給: ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントオフィシャルサイト